LG G Watch R および Android wear OS 5.1 レビュー(4ヶ月間使ってみて)
Android wear、基本的に毎日使ってはや4ヶ月、そろそろレビューしたいと思います。
なお、OS5.1になってからしか使ってないので、それ以前の荒削りだった時代はわかりません。
1. 購入の判断基準
円形Android wearは、今となっては、LG G Watch Urbain、Moto 360の初代、2代目とHuawei Watchというバリエーションが出ていますが、購入当時は、私の中ではMoto 360か当機かの2択でした。
それぞれの機種には、
Moto 360
- ベゼルが狭い
- Motorolaが好き
- 純正メタルバンドがある
- 高い(250ユーロ程度だった)
- 感光センサーのせいで完全な円形ではない
- スペックが低い(今となっては珍しいTIのOMAP)
- バッテリーが持たない
LG G Watch R
- ベゼルが太い
- 金属なのになぜか安っぽさを感じる
- 純正バンドが革のみ
- 安かった(ソルドで165ユーロ LG G Watch R購入 - Frgadget 参照)
- 完全な円形
- スペックが標準的(当時後継として出ていたUrbainのスペックと基本的に変わらない)
という特徴があります。
結局、決め手となったのは、Android wearのスペックが、Snapdragon 400 + RAM 512MBというLG G Watch Rのレベルから当面上がることはないだろうという予想でした。こういうガジェットはスペックの陳腐化が一番怖いですからね。
また、Moto 360が完全な円形ではないことに、かなり抵抗があったのも事実です。
2. デザイン
とりあえず、不満なのは「ベゼルが太い!!!」ということ。円形スマートウォッチをつける方はデザイン重視でしょうから、これは結構致命的。この点だけでMoto 360を選ぶのもありだと思います。
Moto360は円形じゃないから... という懸念は、おそらく杞憂だったと思います。なぜならば、基本的にAndroid wearは「常に画面表示ON」によって、簡易的にしろ、ウォッチフェイスが常に表示されているのですが、この状態の時だと欠けている部分は目立たないのです。
なので、普通の方には、Moto 360 2代目、または、Huawei Watchを勧めます。
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まあ、かといって、G Watch Rがそんなに悪い、というわけでもありません。ウォッチフェイスをうまく選んで、スポーティッシュさを全面に押し出せば、他のどのAndroid wearよりもいい感じになるでしょう。当方、20代男性なので、最も年齢にあったものといえるかもしれません。
3. 使い勝手
これは、G Watch Rに限った話にならないかもしれません。
まず、「手でひねってスクロール」という操作について。これは便利ですね。大体予想通りに反応します。実際は指でスワイプすることが多いのですが、近未来的な感じがしてかっこいいですね。
次に、Android wearに限らず、スマートウォッチの最大にして唯一と言っていい機能、「通知」ついて。LINEやFacebookといったメッセンジャーの通知を常に見られ、返信もできるというのは相当に便利。これだけでAndroid wearを買う価値はある。Gmailも全文見られるという便利さ。また、Google Keepを全文見られるのも使い方によっては非常に便利になると思います。
各アプリの違いをまとめると、
LINE: 最新の投稿だけ見られる。返信を音声入力できる(返信した瞬間に既読扱い)。スタンプの内容はわからない。
Facebookメッセンジャー: 一連の投稿を見られる。返信は「いいね」のみ。スタンプの内容はわからない。
Gmail:一部見られる状態で通知。タップすることで全文読むことができる。全文読むためには若干操作がセンシティブ。
Google Keep:すべてのメモにアクセスできる。メモの音声入力可能。メモ画面で放置すると黒画面になって常に見られる状態になる。
Google Map: 結構きちんとマップを見ることができる。画面上部に小さく時計表示されるのが気が利いている。非常に近未来を感じる。黒画面表示になると何がなんだかわからない(笑)
4. 総評
総じて、Android wearは面白いデバイスだと思います。やはり、リリースから1年半経っているという、「時間」の強みは大きいと感じます(Apple Watchは使ったことがないのでわかりませんが)。きせかえ時計 + 通知という用途を想定しているなら、間違いなく買いです。それ以外にも、KeepやMapなど、便利さを実感できるアプリが実際にあるので、期待以上に感じるでしょう。ただ、さまざまな用途で使うことを想定して買っったら、幻滅するかもしれません。こういうガジェットは最低ラインを想定して、それが値段に見合うなら買う、という買い方が賢いのではないでしょうか。